
まず、職員代表から、「夏まつりを、一緒に楽しみましょう」と開会のあいさつ。

入居者様は、テーブルの上に並べられた景品目がけて、手にしたお手玉を投げます。
お手玉が的にぶつかると、大当たり。

「当たりそうで、なかなか当たらんもんやね」
「もうちょっと、前へ出て投げていいけ」

「この景品、欲しかったが」

銃を構え、コルクの玉が的に当たると、こちらもその景品を受け取ることができます。
パーンという乾いた音がし、銃からとび出した玉が、的めがけて一直線に。

まさかと思っていた女性入居者様、見事に的中すると。
「どうして、こんな上手なが」
「どうしてやろかね。撃ったら、当たったもん」

「やから、私当たらんだがや」

青いブルーシートの上に、いろんな魚が泳いでいます。
それを、新聞紙で作った手製の釣り竿で、釣り上げるというもの。

「あこの、タイ狙いたいがやけど、もうちょっこり届かんわ」
「なら、手前の、ブリ釣ったら、どいが」

「おぅ。釣れたねか」
ブルーシートの周りでは、釣り竿を持った太公望たちの声が響いていました。

入居者している方のご家族様から寄贈された、大きな入善スイカが、中央に運ばれてきます。

ちょうど食べごろに熟したスイカを、食べやすいように切り分けてから、入居者様の前へ。



「今日は、楽していいまっつりやったわ」

