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寿楽苑日記

ひばり野苑で、「喜劇 駅前旅館」上映会

令和7年2月11日(火)午後1時40分から、ひばり野苑ユニット広場で、「喜劇 駅前旅館」上映会を開催ました。

昭和33年封切り、森繁久弥、伴淳三郎、フランキー堺、淡島千景、淡路恵子、草笛光子、藤木悠、多々良純、左ト全他出演です。

「私、駅前の柊元(くきもと)旅館の番頭でございます」。

生野次平は三十年の経験をもつ「お帳場様」である。

柊元旅館は、今日も修学旅行の団体客でごったがえしている。馴染みの旅行社の添乗員・小山が忙しく中学生をさばく。

次平は山田紡績の社長一行のなかの女客に二の腕をつねられた。その女客は女中のお京に伝言を残すと発っていった。

次平には気の合った番頭仲間が四人いた。そのうちの高沢に尻尾をつかまれ、今度の慰安旅行の幹事にされた。

その役は艶聞を立てた者に振りあてられることになっていたのだ。

馴染みの飲み屋で行先を江の島と決めた。夏の江の島には全国から番頭たちが客引の腕をみがきにくる。

昔、ここで次平や高沢は芸を張り合ったものだ。次平は彼をつねった女のことをやっと思い出した。

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